ビートルズのこの曲、覚えたい!
でも覚えられない!
という方へ、
前回の「ビートルズの歌詞を効率良く覚えて、歌詞を見ず歌う方法 ①準備編」では、歌詞を曲調ごとに細分化することで、曲の構成や、覚えるべき歌詞のボリュームを把握することができました。
今回の「②トレーニング編」は、実際に歌詞を覚えていく作業に入ります。
耳で聴いて曲の全体像を掴んでいく
まずは、耳で曲全体の流れや演奏、盛り上がる箇所などを記憶していきます。何度か繰り返し聴いていると、曲がおぼろげながら刷り込まれていきます。「この曲が好きすぎてヘビロテだ」という方は、ここはすでにクリアしていると思いますので省略でもいいです。
耳で聞こえたまま覚えたところだけ発声してみる
何度も繰り返し聞いているうちに、聞き取れたところからポツポツと口に出してみるのもいいですね(電車の中ではご注意)。この時点では英語が合ってる合っていないとかは気にせず、こう聴こえたなと思った音を口に出すことです。
この作業は後に歌詞を見ながら覚える時にとても役立ちます。
ちなみに、歌詞を覚えなきゃならないのに曲を聴いてばかりだと進まない、と思う方も多いかと思います。でもこの工程はとても重要な部分です。
私は英語のネイティブスピーカーではないので、無意識に自分が思い込んでいる単語の発音で発声してしまいます。個人的には耳で聴くことからをオススメします。
歌詞を覚える
ここからが、前回の記事で書かせていただいた「歌詞の覚え方」ポイントの部分です。 例として「A Hard Day’s Night」で解説します。
まずは、ピンクの囲み部分を覚える
この曲の中で一番有名な部分です。まずここから覚えてみましょう。
It's been a hard day's night,
and I've been working like a dog
It's been a hard day's night,
I should be sleeping like a log
↓
It's been a hard day's night, and I've been working like a dog
It's been a hard day's night, I should be sleeping like a log
こちらは同じ歌詞ですね。まずこれを覚えます。
It's been a hard day's night
イツビナ ハーデイズナイ
(訳:キツい日(の夜)だったなぁ)
続いて、
and I've been working like a dog
アンダヴィン ワーキン ライカドォ
(訳:犬みたいに働いて)
I should be sleeping like a log
アシュビ スリピン ライカロ
(訳:丸太みたいに眠るんだろうな~)
3種類の文を、
- 曲を聴きながら目で追う
- 歌詞を見ながら発声(歌う)
- 曲を聴きながら、歌詞を見ながら、発声(歌う)
を繰り返します。 ここで言う「曲を聴きながら」はいわゆる原曲のことです。 ここまでは、たぶん順調にたどり着けると思います。 で、ここからが難関。
3種類の文を、
- 曲を聴きながら、歌詞を見ずに発声
- 曲を聴かず、歌詞を見ずに発声
この2点の意味合いが微妙に違います。
曲を聴きながら発声することができれば、歌詞を見ずに歌うという意味ではほぼ目標クリアなのですが、 これを、たとえばカラオケでモニターに背を向けて(または目を閉じて)やってみると違いがわかります。
曲を聴きながら発声しているのは、実は「無意識にジョンレノンの声を追っかけているから歌えてた」ということに気づかされます。
それを、ジョンのガイドなしで歌うという、最後の難関が待っています。
繰り返し繰り返し聴いて、聞こえたところから一言ずつ増やしていくようなイメージです。
ついにこのパートを覚えた!
歌詞全体を見てください。
ピンクの囲みが3つありますが、その部分は覚えたことになります。
「この部分は歌えるんだ!」ってモチベーションが上がりませんか?
はじめは途方もない作業かなと思っていても、歌詞を細分化して、一歩一歩進めば、一区切りした時には大きな達成感を感じることができます。
もちろん達成感だけではなく、一曲の歌詞を覚える上で、自分が今どの位置にいるのかを見える化し、計画も立てやすくなります。
例えば、1パートを覚えるのに3日かかったことがわかれば
「この曲は全部で5パートあるから覚えるのは15日くらいかかりそうだな」
というようにです。
「なかなか時間が取れない」という方へ
1日10分だけ集中してみてください。
私たちはいろいろやることがあって忙しいです。
「さあ、これから覚えなきゃ」「洗濯終わってから」「このドラマ観てから」と決めてから始めようとすると、なかなか始められません。その場合は、何かを「しながら」出来ることを進めましょう。
歩きながら、走りながら、通勤途中、湯船につかりながら・・・など、何かをしながらの時間のうち10分、歌詞カードを見る暇はありませんので、曲を聴くことに集中できます。
ただし、私の経験上、掃除や料理などその作業に対して意識を働かせる場合は、全くと言っていいほど頭に入ってきません(笑)
最後に
地味に大変ですよね。。。試練です。
ちなみに、ビギナーの頃の私は、1行の歌詞を覚えるだけで1日かかりました。
少しずつ穴埋めするように覚えていくうちに慣れてきますので、自分なりの覚え方も掴めてくるはずです。
歌詞の内容をイメージしながら覚えるという方法もオススメです。
みなさんも試してみてくださいね!
次回は「実践編」を予定しています。
ライブ本番に向けた練習方法を配信させていただきます。
(つづく)
筆者について
さいもん(B)・歌とパーカッション担当。ビートルズ大好き歴、ほんの数年💦 人生の大半ビートルズを知らないで生きてきたため、むさぼるようにビートルズを研究している。最近はさまざまな打楽器にトライ🎵
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